外国と日本の文化、マナープロトコールを学ぶ

マナー・プロトコールを通じて日本と外国の文化交流の発展のために発信していきます。

フィッシュスプーン(ソーススプーン)とは何か?テーブルマナーにおけるカトラリーの使い方

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前回記事ではテーブルマナーでよく日本人が間違えることを書きました。今回はカトラリーの使い方についてお話しいたします。カトラリーの中でも使い方がわからないフィッシュスプーン(ソーススプーンともいう)の使い方の説明をしております。

 

カトラリーとは?

カトラリーとは元々は刃物の総称を指しますが、テーブルマナーでは食卓用のナイフ・フォーク・スプーンのことを言います。カトラリーの使い方はテーブルマナーの基本です。フォーマルな会食に突然参加しなければならなくなった際の為にも正しい使い方を覚えておきましょう。

 

利き手はナイフとスプーン、反対にフォーク

カトラリーの持ち方は左利きの人であっても右手にナイフ、左手にフォークが基本です。スープを飲むときなどのスプーンは右手でもちます。カトラリーを落とした際は慌てずにお店の方に伝えて、拾ってもらいましょう。自分で拾うのは同席者の足元を覗くことになるので、失礼に当たります。

 

使い方がわからない?フィッシュスプーン

コース料理を食べていると、謎のスプーンが出てきます。

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この↑画像のスプーンです。一部にくぼみがあるのが特徴です。

ソースがかけられている魚料理の場合に出てくるカトラリーです。この変わった形のスプーンはフィッシュスプーンと呼ばれ、ナイフとスプーンの2つの役割を果たします。(ソーススプーンとも言われます。)

 

左手にフォーク、右手にフィッシュスプーンが置かれています。ナイフの代わりに魚を切って、ソースとともに魚の身をすくい取るためのカトラリーです。ナイフと間違われて置かれたわけではないのできちんと扱えるようにしましょう。

 

通常の魚料理にはフィッシュナイフが用意されます。

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背側がくぼんでいるところがフィッシュナイフと形が似ていますね。魚料理を頼んだ時にフィッシュスプーンの遣い方がわからないと恥ずかしい思いをします。レストランに行く前にカトラリーの使い方などもしっかり学んでおきましょう。

 

海外でよく間違える日本人マナー 西洋料理のテーブルマナー編

日本人だから気を付けるべき海外でのマナー

海外の方々と慣れ親しむときに気を付けねばならぬことはたくさんあります。日本人だからこそ習慣化してしまっている食事方法のマナーをまとめました。

参考)「さすが!」といわせる大人のマナー講座   日本マナー・プロトコール協会

 

ヌーハラ?麺類やスープには気を付けて

日本では麺類やスープを食べるときには勢いよく「ズズズッ!」と吸い込むように食べてしまいますが、海外ではとても汚いことと認識されています。ゲップをするのと同様くらいの行為です。

日本人は気を付けていても、つい習慣で麺やスープを吸い込むように口に入れてしまいますが、気を付けましょう。音をたてずに食べるのがイメージできない方はこちらの動画をご覧ください。

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コース料理のお皿の扱いには気を付けて

日本では出されたお椀を口元まで運んで食べるのが常識なので、ついつい様々な料理のお皿を手で触って動かしてしまいがちですが、西洋料理のコースでは、お皿自体も料理に合わせて温めたり冷してあったりするので、セッティングされた場所から動かさないのが基本です。動かしていいのはブイヨンカップやコーヒーカップだけです。

日本人はついついお皿をとって食べようとしてしまうので、気を付けましょう。

何故か広がった料理のソースをパンにつけるマナー?

80年代~90年代に広まった西洋料理のマナーとして、料理の残ったソースはパンにつけてお皿をきれいにするということがありますが、フォーマルな席ではマナー違反です。西洋では家庭の中でやることはあるかもしれないが、格式の高いレストランなどでやるととても失礼な行為になります。料理のソースはそのお皿に合わせて盛られているので、お皿の料理と一緒になくなるように食べましょう。

ビストロの様な家庭料理を出す店のマナーが何故か日本で広まってしまったようなので、日本のレストランに行ったときなども気を付けましょう。

海外の方々と気持ちよくお付き合いしましょう。

海外での仕事や交流が増えた世の中で、マナーを守ることは異文化の相手に対して嫌な気持ちにさせない気遣いとなります。マナーやプロトコールを守って、海外の方々と気持ちよくお付き合いできるようにしましょう。

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